『いろんなかたちで考えをめぐらすために大切なことは、好きなことを中心にして考えをめぐらすことなんです。』ということばが頭にうかんでくる。それはたぶん戦いのはじまりのサインなのだと僕は理解してみた。 わりあいその人のことをその人の頭の中では、じつはわりあいたいしたものだと思ってるのだけど、ところで、と何かをその人がやりはじめなければならない時に、そうではないという、そんなたいしたものではないのだという、不正確なあきらめで頭の中がいっぱいになるように、人間はできているようなのです。 そんな人間のありふれたルールをはずれて、ほんものの“何か”を見つける時は、きまってその人のおさえきれない好奇がひきがねらしい。そこから角度をもって集められた情報はいきなり力をおびはじめて、大きくその人をゆさぶり始める。そんな感じを、僕は今つかんだのだと思う。 以上 |